新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/7/29(日) 16:06:53
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1.財産を公平化すれば財産の格差によるいじめの構造は消える
自由主義経済は、DNAに組み込まれた競争心の設計図に従って、経済活動を自由に競争させる仕組みであるから、当然のように努力の仕方や社会的条件の状況によって、必然的に貧富の差が生じてしまう。近年、日本において経済的格差が社会問題になっているが、自由主義経済における市場経済の原理は、財産による弱肉強食の仕組みであるから必然的に起きる社会現象である。結果的に資本蓄積の格差になって現れる。この資本による格差社会が大きく作用することが、資本主義の欠陥であると指摘し、財産的な差別化をなくすことが人類の幸せであると説いたのがマルクス及びレーニンであり、共有財産化(共産主義)を提唱したのである。土地等の不動産を共有化し、所得についても働く時間を同じにして、所得格差をなくすべきであると提唱した制度が、社会主義における計画経済制度である。確かに自由主義経済は、大金持ちと貧乏人に分かれる必然性があり、結果的に格差社会になってしまうからである。
2.社会主義における計画経済でいじめは消えたか
財産を共有化すれば、財産の争奪戦が消えるため、財産争いから発現するいじめは消えたのである。しかし、人間のDNAに組み込まれた競争遺伝子の設計図が変更される分けではない。競争遺伝子を体内から取り除くことはできないから、競争遺伝子の設計図から別の形で発現するのである。旧共産圏諸国の旧ソ連や旧中国、旧北欧共産圏、北朝鮮等では、競争心が人間関係の地位に争いになり権力の序列が進んでしまう。上位地位の獲得合戦という激しい争いとなって現れる。地位の争いは競争相手を抹殺するまで作用する。このように人間のDNAに組み込まれた競争遺伝子の設計図は、人為的に取り除くことや変更、修正等ができるものではなく、自然界の競争原理に従って作用するもので、生命体から取り除くことができないものである。大宗教家が悟りを開くのに苦労するのはこの点である。
3.競争心から発現するいじめは消せない
自然界の原理として作用する競争心を無視したため、旧ソ連や旧中国の計画経済の制度は、無競争のため生産性の低迷という点で失敗し、10数年前の東西冷戦時代の終焉によって、競争原理を導入し市場経済への切り替えにより経済は急成長している。この経済現象が示すとおり、生命体から競争遺伝子を取り除くことはできないし、取り除くと自然界の摂理を無視するのであるから、その報いとして自然界の原理としての制裁を受ける結果となるのである。近年は大部分の国が、経済に関して激しい競争原理を導入したのであるから、経済の面で見れば激しいいじめの仕組みを含んだ制度を導入したことを知るべきであり、地球規模の大競争の時代に入ってきたのである。今後の市場経済の仕組みは、競争原理が緩むことはあり得ない。なぜなら地球規模で競争原理が作用は政治力を超えるパワーが作用してきた。教育界はいじめを無くそうと考えているひとばかりである。いじめと共存する場合は、ストレスのガス抜きのトレーニングや、いじめの免疫力を高める教育が重要である。
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