新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/9/3(月) 00:00:11
返信も含め全削除
1.一人っ子社会の第一世代の特色
日本は、一人っ子社会になって久しいが、もはや日本の一人っ子社会は、第三世代の時代に入ろうとしている。第一世代の一人っ子社会では、長く続いた集団主義の価値観が抜け、核家族化が進み家庭環境も大きく変わっており、その中で一人っ子が家庭教育を受けたのが第一世代である。いわゆる集団主義社会が崩壊した時代であった。集団主義時代の家庭教育は、家長を中心とした団結主義の時代でもあったが、今やその面影は全くなくなってしまった。ビジネス界においても企業内の人事組織は、集団主義時代にはピラミット型組織であり、上司から部下に対する命令系統の組織は見事なものであった。しかし集団主義の崩壊と共に従来型の人事組織では企業が機能しなってしまった。一人っ子社会における子供の価値観や行動が個人主義化することは当然のなりゆきであり、当時は集団主義者の大人たちと、個人主義者の若者が対立関係が表面化した時代であった。
2.一人っ子社会の第二世代時代
第二世代の一人っ子社会に入ると更に大きな変化が起き、価値観も大きな変化が起きた。一人っ子社会の第一第一世代の親によって育てられた子供達は、親の個人主義の価値観を基本にして育つのであるから、その子供達の価値観は超個人主義者に育てられることは当然である。この点で日本社会で問題となったことは、日本が急速に超長寿国になったことである。そのため古い過去の超集団主義者の年配者の社会に、超個人主義者の若者が社会に本格的に参入してきたのである。超集団主義者と超個人主義者の間で摩擦が起きることも当然である。なんら解決のための研究も進んでいないし、一人っ子社会におけるいじめの問題にしても未解決のままである。
3.第三世代の一人っ子が生まれている
第二世代の一人っ子は超個人主義者であり、その親によって育てられている第三世代の一人っ子は、どんな価値観の持ち主になるだろうか。子育てや家庭内教育にしても、過去の超集団主義者の年配者の意見は参考になる部分が少なくなった。現代社会のこのような価値観が多様化している時代に、現代社会に通用する教育理念や手法を研究する必要があるが、古い研究ばかりで現代社会に通用するものが少ないのが残念である。若い研究者が
早くこの研究をすべきである。超個人主義者による孤立派は益々増えており、精神論的研究も従来の集団主義者時代のものとは大きく違ってきた。
|