新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/12/10(月) 09:17:09
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1.いじめが発生する必然性
人間社会では、いじめが発生する必然性がある。そのため人間社会ではいじめはなくなることがあり得ない。繰り返しになるが競走遺伝子の作用であり、人間は競走に負けないように本能的に努力するように仕組まれている。したがって、人間は意識もせずに競争の努力をしてしまうのである。その努力がプラス志向で作用すれば、利害関係者に良い結果となるが、時としてマイナス志向で作用する場合は、利害関係者を蹴落としてまで勝とうとする状況で発現する。それが肉体的な場合もあれば、精神的、財産的な場合もあり、悪い影響を与える結果となってしまう。このような様々な形態で競走原理が作用する中で、プラス志向に作用するか、マイナス志向に作用するかは紙一重である。例えば内部の仲間同士が敵対的不穏な環境にあっても、外部に別な競走集団が出現すれば、内部の仲間関係は一挙に変身し、外部集団との戦いの準備をする。いずれの場合も人間社会は、競走社会の中で競走に負けないように遺伝子が作用するように作られているのである。
2.マイナス志向のエネルギーの転換誘導
人間の行動の中で、競走に負けないために無意識に起こる現象は、本能的に発現する行為であるが、そのエネルギーは計り知れないほどの力を持って入る。意識的に設定して行動するエネルギーの量よりは、無意識に発現する本能的なエネルギーの方がはるかに大きいであろう。この巨大なエネルギーをマイナス志向で作用している状態を、そのまま放置している企業がよく見られるが、これは企業の人事戦略の無策を現している。結果的に経営的には大きなダメージを受けている。これでは企業の力は半減してしまうのである。そこでエネルギーの発現形態がマイナス志向に作用しないように常に観察し、そのエネルギーがプラス志向で作用するように誘導することが重要であり、経営トップの経営哲学がプラス志向に作用するのに重要な役割を果たす場合がある。それはトップの経営思想に共鳴する人々が、仲間意識で団結するように作用する場合は、社内にマイナス志向が発現しないように作用するからである。
3. いじめ等と新しい人事戦略の方向
過去の人事部の仕事は、賃金に関する判定や計算、記録といった事務処理や退職金や企業年金等の報酬に関するものが多く、付随的に発生する社会保険等の事務処理が中心であった。しかし、このような事務処理は、単純な事務処理であり、本質的、内面的には重要なものではない。近年はこのような単純な事務処理は、外注する企業も増えてきている。企業経営としての人事戦略上重要なことは、多くの社員がマイナス志向の行動が極力少なくなるようすることであり、マイナス志向のエネルギーをプラス志向で発現するように仕向けられることが重要である。マイナス志向の代表格であるセクハラやいじめが、企業内で多発している現状を考えると、いじめ等のマイナス志向のエネルギーを、放置している企業が如何に多いか分かる。この点の重要性を気がつかなければならない。人事部の中のプラス志向誘導型の専門家である人事マネージャーを早急に置くべきである。
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