新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 08/1/13(日) 21:08:17
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1.近年のグローバル化の激しさ
近年の地球上で起きている社会現象は、すべてグローバル化現象から派生したものが多い。グローバル化の現象は、経済現象そのものの現象でもあり、自由主義経済自体が、グローバル化するエネルギーを内包しているのである。各国の経済政策が規制緩和の方向で動き出し、世界中が自由主義経済を選択し、世界の市場が一体化して動き出した市場経済は、もはや各国の政治力を超えた勢いで経済が動き出している。経済の自由競争のエネルギーは、利益を追求する人間の本性に関係があり、国や民族、宗教、主義主張等あらゆる障壁を乗り越えるパワーを持っており、このグローバル化の経済現象は、簡単に制限や抑制をすることはできない状況下にあり、何人といえども止めることはできないのである。また、止める必要もないであろう。グローバル化現象は、世界中の人々が流動化することでもあり、世界が平和でなければ流動化は難しいからである。グローバル化現象は、平和であることを前提にして広がったのである。
2.グローバル化の対応の仕方
近年のグローバル化の進化は、予想以上に速い変化をしており、人間の交流も急速に拡大している。2007年の日本の入出国を見ても、外国人の入国が900万人を越えたし、日本人の出国は1,700万人を越えている。このようにグローバル化は人間の流動化を惹き起こしている。景気についてもグローバル化に積極的な企業は景気が良く、消極的な大多数の企業は景気が悪いといい、地域格差や所得格差になって現れている。しかしグローバル化社会だからといって、全ての企業が地球規模で活動することはできないし、ワーキングプアの問題も避けられない状況下にあり、経済政策で解決することも難しい問題である。過去に大型景気対策をとして、大型減税、大型公共投資、ゼロ金利対策、更に地域振興券まで発行して最大級の景気対策をしたが、結果は、資金が海外からの輸入代金に回ってしまった。空洞化した日本の経済には潤いが少なかったのである。グローバル化が進んだ時代には、経済政策が思うように利かないのである。
3.エリアレス経済政策の研究の遅れ
エリアレス経済学の学問研究が遅れている中で、エリアレス経済政策の研究は更に遅れており、いずれもグローバル化現象のスピードの速さに追いついていないのである。このようにグローバル化現象は、地球上の現象の中であまりに巨大なパワーをもった経済現象となって現れ、人類の英知を超えた現象であるかもしれない。地球上の経済活動が政治力を超えており、しかもビジネスは巨大化する一方である。地球規模で人が大量に動き回り、物流も地球規模の大物流時代となった。資金は本来物流の決済として動くものであるが、今日の余裕資金の動きは、単なる投資や決済資金の域を超えて、化け物のように地球を跳ね回っている。このような地球規模の経済現象は、もはや人類の知恵と能力の限界を越えたかもしれないが、研究者の研究が急がれるのである。
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