新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 08/3/9(日) 19:10:31
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1.組織人が必要な時代
人間社会に集団がある以上、組織がなくなることはあり得ないから、組織人が消えることはあり得ない。それをあえて「組織人が消える日」を題材にしたのは理由がある。過去に組織人という概念があったのは、従来型のピラミット型の人的組織があった時代であり、このピラミット型組織の中で、組織が高度に機能するように行動する人材を有能な組織人と呼んでいた。したがって過去型のピラミット型の人的組織が消え、近年のネットワーク型組織になれば、新しいタイプの組織人が必要となった。しかし近年のネットワーク型人的組織における有能な人材は、組織人とは言わないのである。何故なら 従来型のピラミット型時代の組織人と比較すれば、むしろ正反対と思われるほど相違する人材であり、組織人という概念が合わないのである。そのため組織人という概念が消え、近年、組織人という言葉も消えてしまったのである。
2.ネットワーク型人材の特色
ネットワーク型組は、人間関係を上下の関係から立体的網の形態に変化させてしまった。ネットワーク組織は、コアを中心に小グループがあり、この小グループは他の小グループともネットで繋がっている。小グループの中はピラミット型組織と違い、上司が部下を管理するという関係ではなく、従来の管理職に相当する職務は、コアを中心としたグループの機能を高めるためのもので、従来型の組織の管理職のような管理とか統括と言った職務内容ではない。小グループのコアの部分で仕事をしている点では、統括という意味になるかも知れないが、決して従来型の職種内容のものではなく、コア担当者やそのグループを構成する人材は、従来型の組織人とは違う新しいタイプの人材である。もはや組織人という表現は適切ではなくなったのである。
3.一匹狼的人材の出現
孤立した行動をとることを「一匹狼」と表現されるが、ネットワーク型組織の中の人材は、一匹狼の行動に近いかもしれない。多くの職種がある中で全ての職種が一匹狼的行動になるという意味ではないが、従来と比較すれば多くの職種で見られる現象となった。このような人材が求められてきた背景には、IT化と深く関係しており、ネットワーク型人的組織を支えているのが、IT化による情報機器の活用と共にネットワーク型組織に進化してきた。今後は、ネットワーク人的組織と一匹狼型の人材と融合化し、新しい雇用形態や仕事環境が変化するであろう。フレックスタイムや出社しない勤務体制、自宅勤務等が増える傾向にあり、新しいタイプの勤務体制へ変化するであろう。
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