<0>「新型工事管理」講座の開講にあたって
新規投稿者 高津徹太郎  投稿日 4/21(月) 11:01:07  返信も含め全削除
1.講座案内・開講日等の案内
 @担当:地域経済研究所 建設産業研究部会 主任研究員 高津徹太郎
 A講座名「新型工事管理」
 B講座開始予定・第一回目 平成15年4月28日(月)
 C週一回投稿を予定し、1,000字前後で連載
 D掲載方式は掲示板方式で記述
 E質問・ご意見等はその掲示板へ書き込み下さい

2.講座開講の狙い
 近年は建設業界を取り巻く環境、とりわけ入札環境が激変した。対応手段は「会社の技術力」以外に無い。今迄の会社存続基準は「知名度や技術士の数」だった。これからは『誰が工事を担当しても品質・コスト・安全・工程は会社の最高水準でできる』ことが基準になる。前者は技能者集団の家内工業的会社であり、後者は技術が売り物の真の建設会社である。技能者は良いものを作れるが安く作ることが苦手だ。市場経済では「良いものを安く」が掟だから技能者理論で経営すると破綻を避けられない。ゼネコンの課題は不良債権ではなく「会社の技術力」である。
 この講座では「真の管理」を研究する。 「真の管理」には原価削減や技術の蓄積という「管理効果」が現れて当然である。 講座は建前が通じない「工程管理」を中心にして行う。工程管理を理解すると今迄の安全・品質[ISO]・原価管理が建前だったことに気付くだろう。「管理効果を感じる」と平成15年度の建設ビッグバンにも冷静に対応できる。早めに簡単な「チョット管理」を解説するので実行して頂きたい。実行しなければ管理効果を理解できずビッグバンに翻弄され体力を消耗するだろう。

3,市場経済を受け入れよう
 市場経済は競争社会である。世界一のサラリーは頭で稼ぐしかない。効率化検討はゲーム的で面白い面がある。管理効果を知らない人は合理化論より「みんなで頑張ろう」と感情論で乗り切ろうとする。その人達は北朝鮮に行くべきである。その人達が居ると「貿易の自由化」を唱えて怒濤の輸出を行い外貨を稼ぎ高度成長した日本はイカサマ集団になってしまう。ある経営者は金の亡者はいやだと言って合理的考えに耳を貸さない。カルロス・ゴーンは金の亡者ではない。今の日産社員は不明確な建前時代より生き生きとしていると聞く。

4,建設業界は今が構造改革のチャンス
 この講座で真の管理はそれ程難しくないことが分かる筈だ。しかし8割の人は実行できないと感じるだろう。それは単に「今迄やったことがない」からである。今迄と違うことをしないと違う結果は出ない。口先の危機感では改革できない。真の危機感を持つ集団が核となり構造改革を推進すればビッグバンを乗り切れるだろう。その後の成熟した業界でもスマートに経営できるだろう。企業存続は現有預金高ではなく、何に資源を再投資するかで決まる。会社の技術を確立せずにたとえ生き残これても市場経済の餌食になるのは時間の問題である。

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