中国建築ラッシュの背景2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 04/5/3(月) 03:57:03  返信も含め全削除
中国の高層マンションの建設ラッシュ
 私の懇意にしていた日本人の岡田さんの家に何度か宿泊をしたことがあった。以前に彼の家を紹介したことがあるけれど、5年前の1999年に購入したとき、120平米の裸の入れ物が500万円、ここでいう裸の入れ物いうのは、建物の入れ物だけ、梁や床、コンクリート壁、窓、水回り、電気、電話の配線位が付いていることをあらわす。
あとは250万円を出して内装を、しめて750万円で、素晴らしい住宅ができあがった。6人用の豪華なテーブルセット、厨房施設、華麗な壁の貼り付け、シャンデリアを含めた電灯器具、シャワー付き浴室、クーラー、オーデオ機器、ベット3つ、電話も各部屋になどなど、一切合切で250万円である。
 最近はこのような値段では完成しないけれど、このように中国での個人住宅は、入れ物を造って、内装をどうするかは、住む人の要望に応えて施工する。
空前の建築クラッシュは、豊かになり始めた中国人に売れていくから、工期をどれほど短縮できるかが勝負、そのとき大活躍するのが日本製の建設機器である。
高層マンションの建築ラッシュは、中国人の間で転売目的の投資の対象になっている。どう金を手に入れるか、株、先物取引などを含め、もう社会主義の面影も失せたお国柄である。中国の不動産業者は、マンションを建設するまえに、買い主を募集しておよそ3割の前金をいただく。そして建設の工期をいかに短縮して、優れたものを完成させるかが、建設会社の格付けになる。そのときに活躍するのが日本製の建設機器である。
しかし、大連市には、完成寸前の巨大な建物が、未完成のまま放置されているのもかなりの数であった。これは資金繰りがつかず、そのまま建築をストップしたのである。
大連市のほぼ中央に韓国資本の巨大なビルが未完成のまま放置されていた。50階以上のまさに天をつくような屹立した大ビルディングが、放置されたままであった。
あの建物はいったいどうしたであろう。

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