新規投稿者 三木 伸哉
投稿日 04/7/24(土) 10:49:36
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西安空港から桂林へ飛んだ。3年前の西安空港とは格段の差、じつによく清掃がいきとどき、中国というイメージを変えるための国家的なキャンペーンが張られているのであろう。その変化が早いのには驚く。
桂林行きの飛行機は、外国人であふれていた。なかでも一見してインド人だとわかる人々が、私の座席のそばを通り過ぎていく。女性は額に黒、赤、緑の○ポチをつけて、憂愁の影を漂わせ、彫りが深くて整ったマスクの女性が次々と通り過ぎる。
その中に一人だけ、頭にリボンを結んだ小柄な女性がやってきた。
「あなたもインドから来たのですか」と聞いてみた。
「ノー、アイム フラム キャリホルニア」と応えた。
なんという爽やかな応答であろう。頭のリボンがよく似合う、もう70にはなるおばあちゃんである。ああーこれがアメリカ人か、アメリカ人もいろいろいるけれど、これがアメリカ人の典型であろう、陽気で、人触りがよく、よくしゃべる。
日本人はこうはいかないであろう。「私がインド人に見えるのか、失礼な」という表情が返ってくるにちがいない。
桂林の景観は、ナンバーワンの万里の長城についで、いつもナンバー2の位置を占めているという。桂林への観光客は、昨年度およそ1200万人という驚くべき数字である。1200万人のうち、200万が外国人、あとの一千万は中国国内からの旅行者であるという。外国人がこの狭い桂林の街に一日に6000人くらい訪れるという経済効果も莫大であろう。
広西チワン自治区の都市、桂林に着いたのはもう夕刻であった。自治区と名が付く省はどこも一様に貧しい。そして少数民族も多い。桂林は湖南省との交通の要地として、不動の位置を占めているようである。
日が暮れたけれど、山々の異様な隆起の状態がわかる。明日は漓江くだりだ、早く寝て明日に備えよう。11時を回っていた。
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