新規投稿者 三木 伸哉
投稿日 04/8/24(火) 07:17:32
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事実上中国NO1とも言われるこの拙政園は、今や国の財産として一般に公開されて貴重な観光資源である。
愚か者が政を司るの意味から「拙政園」と名付けられたというけれど、面積約五ヘクタールのところに、八年の歳月をかけて造られたそうで、全体の約六割が蓮の池でしめられている。
蓮池の周りに橋、東屋、回廊、木々の緑が池面に映り、実に美しい景観である。
蘇州の庭園はもともと個人の所有していたモノであったというから、かつての文人や官僚の権勢は凄かったのであろう。
中国の古典的な名著「紅楼夢」もこの拙政園を舞台として書かれたそうで、1500年のはじめに造られたこの庭園は、いろいろな名作の舞台になっているのであろう。
西園には「盆景園」というのもあり、約一万鉢の盆栽が飾られているようであったが、そそくさと見物して、次の行程にすぐ移るので、満足に見ることもできなかった。
せっかくの世界遺産のこの庭園を、どれほど見ることができたのであろう。ゆっくりのんびりと庭園を巡り、写真を撮りその風雅を楽しみたいのだが、「さあ皆さん、私についてきてくださーーい」と言って出口に急ぐのである。
軒並みが低く、白い壁の家並みが続くこの蘇州は、豊かな水郷が続く。長江より南に位置するこのあたりの江蘇州一帯は、地味も肥えて、生り物もできが良く、雲南省などの景観とは格段の差であった。
幅一〇〇メートルもある運河が走っているという話であったが、ついにそれを見ることはできなかった。はやり旅は自分で計画し、ふんだんに時間をかければいいが、そうすれば、ふんだんにカネがかかるし困ったものである。
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