新規投稿者 三木 伸哉
投稿日 04/9/28(火) 09:33:05
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モンゴル砂丘での乗馬
正午頃到着してから、昼食をとり、近くの森林公園を散策してから、モンゴル砂丘で馬に乗ることにした。
2時間50元(邦貨約700円)の金を払い、馬を選択する。100頭以上の蒙古馬が待機している。なるべく大人しそうな、気だての良い馬を選ぼう、気性の荒いのを避けよう。なにしろ還暦過ぎて4年もなるのに、馬というのは黄河の中州でちょこちょこっと、1キロほど乗ったに過ぎない。
同行の若き大和撫子はみんな馬に乗るのであろうか。我々一行の仲間の様子を窺っていると、もう颯爽と、モンゴル馬の馬上にある女性群、そして男性諸氏も馬上の人になっている。もう後には引けない。こちらも態度は颯爽と、気分はオズオズとモンゴル砂丘に向かった。
モンゴルは一面の大草原というイメージがあるが、場所によっては砂丘も果てしなく続いている。我々の所は見晴るかす砂丘の所々に、初秋の紅葉が色づき、まるで化粧して待っていたような風情であった。
一行7人は、リーダーのモンゴル人に引率されて大砂丘に向かった。道中何人もの帰ってくる中国人に会う。この国慶節を利用して旅をする中国人も多い。
やがて広い砂丘の大地に辿り着いた。これからが疾走の場所である。教えられたように手綱を操り、一人前に馬に中国語の掛け声をかけて、馬の尻に一鞭当てた。馬はその一鞭で走り出した。それも全速力と思われるスピードで。いや恐ろしいの恐ろしくないの「きゃー」と叫びたいのを必死にこらえて、落馬しないように、おそらく顔面蒼白になりながら、砂丘を走り回わった。
そのうちに馬が疲れたのか、手綱の操り方が悪いのか、急に停まってしまい梃子でも動こうとしなくなった。
「この親爺、オレが走ろうとしているのに、わざと走りづらく手綱を操るものだか
ら、もう走るのは止めた・・・・」といわんばかりに立ち止まり、あるかなしかの砂丘の草を食っている。
その様子を見ていたリーダーのモンゴル人が、私の手こずっている窮状を察して駆け寄ってきた。なにやら言葉をかけてくれたが、よく通じない。つまり彼の発する言葉が分からない。
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