モンゴルの旅5
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 04/10/21(木) 06:45:46  返信も含め全削除
パオの夜は更けて(続) 

 モンゴルの砂丘の西の果てに陽が落ちた。9月31日の夜である。明日の国慶節を前にして、まだ旅行客の数も少ないようである。明日になればこのパオも一杯になるのであろう。夕食がすんでから、食堂のパオでカラオケを楽しんだが、なにしろ日本の歌は皆無、18番の「おふくろさん」も「霧の摩周湖」もお聞かせすることができなかった。運転手が一人で、観客もなしに、1時間以上独演会をしていたようである。

 モンゴルの土産品
近くの土産物屋で蒙古刀と羊の皮の袖無しジャケットを購入した。蒙古刀はいかにも鋭利な刃であり、月光にかざすと、キラリと反射する刃渡り20センチほどの、名刀正宗のような雰囲気をもつ妖刀が月明かりに輝いている。
「うんこれはいい」これを誰かの土産にしよう。また床の間に飾り、一旦緩急あれば、これを振りかざし、侵入してきた賊と相対するのも悪くない。きっとうちのカミさんもいいモノ買ってきたと、誉めてくれるであろう。

 後日談になるけれど、これを土産にして持ち帰ったとき、カミさん曰く「どうしてこんなモノ買ってきたの。日本では包丁、ナイフの刃傷沙汰が、毎日のように起こって、特に17才の若者が刃物を振りかざして何人のもの人が死んだり、重傷を負っているのだよ。こんな刃物を人様にやるなんてとんでもないこと」とのたまう。

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