新規投稿者 三木 伸哉
投稿日 05/4/17(日) 09:55:55
返信も含め全削除
回想中国 7 「劉先生2」
一緒に貿易をしませんか (2005,1記す)
なんと言うことを提案してきたのであろう。世間知らずの教員上がりの私に、武士の商法ぴったりだ。
しかし「たいした金はかからないのです」という言葉であるし、中国人のベンチャー精神を知るためにも、もしかしたら一肌脱げるかも知れない等々、話だけは聞くことにした。
「日本の牛馬の冬の飼料は干し草ですね、あの干し草は大量に生産できますね。
中国は草地が少ないし、特に長江以北は降水量が少ない。家畜の冬の飼料が少なくて困っているんですよ。北海道の酪農地帯から干し草を輸入して、中国の大連から、さまざまな中国物産を輸出する。日本人の好きそうな中国物産は山ほどありますよ」と気宇壮大なビジネスの話である。
ははーーん、そういうものだろうかな、どうして七〇才にもなって、こんな危険な事を考えるのであろう。古稀を過ぎた日本人ならよほどのことがない限り隠居生活、貿易を考えても手は出さない。それが中国人にとっては、古稀であろうが、喜寿になろうが、ビジネスチャンスを創るのに敏であり、果敢に実行しようとする。国民性の違いだ。
アブナイ、アブナイ「いや退職金といっても、僅かですし老後の貯えに備えていますから、そんな危険なことに使わないのですよ」
「日本人の教職員なら○○円位の退職金を貰っているんじゃないですか。そのうちのごく僅かですよ」と迫ってくる。
どこでどう調べたのか、情報のキャッチも確かであり、なんとか私に貿易の仲間として、手を組みたいらしい。
しかし金を出すことは金輪際受け付けないことにした。
「それじゃ、お金は全くかからないから、情報提供していただけませんか、それならいいでしょう」次から次と気になる情報が提供された。
|