回想中国21「マンションを追われて」1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 05/11/20(日) 05:58:57  返信も含め全削除
生徒さんが集まらない
翌朝、日本で購入した日本語教育の資料、日本紹介の写真、ポスターを携えて理事長のところにでかけた。
少壮実業家の李さんは、如才ない笑みを浮かべながらも、「いやー、日本語を勉強したいという子ども、学生が集まらないのです。大連のタブロイド判の新聞何紙かに、広告を出して日本語科の生徒募集をしているのですが、この1週間で僅かに2名、英語科はもう100人以上ですが、困りましたよ」という。
これではマンションに住んでいるかの女性の話を出すどころではない。契約書も取り交わし、着々と準備を進めて来て、新しい仕事に胸躍らせている私をどうしてくれるのであろう。全く開設の見込みがなく、理事長自身も途方に暮れている様子である。1時間ほど理事長と話をしたが、とうとう同居の女性のことは触れずじまいであった。
英語科を受け持つアメリカ人の部屋に行ってみた。35才位の人を筆頭に4人の男性教師が小さな部屋に屯していた。アメリカ人の快活さ、如才のなさですぐうち解けた雰囲気を醸してくれて、日本語科の新設のこと、英語を習いに来ている子どもは立派だが、ママたちのうるさいこと、教育内容にも干渉しすぎる等など、気さくに語り合った。
彼らはアメリカで食い詰めた人たちであろうか、人柄の良さそうな若者であるが、アメリカ人の生活もピンキリ、WASPのなかでも上流階級はごく一部
この若者たちも月5000元(75、000円)くらいの給料を貰っても、どれだけの身分保障があるのであろう。この勤務が果たして将来の年金に加算されるのであろうか。
こうして中国で働くアメリカの若者はますます増えだした。

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