回想中国24の2    日本語教育の内容2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 06/3/14(火) 07:21:50  返信も含め全削除

日本語の指導内容は多岐にわたる。最も一般的な指導は会話。
「会話」の指導、日本人であれば誰でも出来ると思われるのであろう。中国に派遣された教師の奥さんは、この会話の授業を担当することが多い。
「精読」という日本文学、論文の指導、私の担当した3年の精読の教科書には、小田 実の「何でも見てやろう」 堀 辰雄の「風立ちぬ」はじめ、「走れメロス」
など、比較的古い教材が多かった。
「聴解」(日本語を聞いて理解する)の指導、作文指導、日本文化(政治経済も含むことが多い)指導、更に上級クラスになれば、高等学校の日本語教師でなければ勤まらないような、日本語の古典の指導の時間も設置してある。
 しかしこのような高度な日本語を指導するのは、大学院が設置している大学である。
日本人であれば当然ながら日本語を話すから、私の知り合いの日本人教師は、奥さんを伴って北京の大学に赴任したのだが、奥さんを会話の指導をお願いされた。奥さんは「私は中国には山登りにきたのです。黄山、泰山をはじめ、蛾眉山から思いは天山山脈まで、、」と断ったが、どうしても会話を担当して貰いたいと、懇請されて、会話の授業を担当し、とうとう1年間の勤務期間、一度も中国の山に登らず、帰国してしまった。いまでもその当時の教え子からのメールがあり、時折中国へ旅行したとき、1年間の子弟関係だけであったのに、仕事を休んで各地の案内をしてくれるという。素晴らしい師弟愛(もう死語でしょうか)である。 
 中国語は英語と同じように主語+動詞+目的語のような語順であるが、日本語のようなテニオハの助詞がない。感情を繊細に表現する言葉が少ないかもしれないが、発音の四声といわれるのが難しい。私は一生涯苦労するであろう。

返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.