新規投稿者 三木 伸哉
投稿日 06/6/27(火) 05:51:18
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暮れも押しせまった12月27日の午後、「男たちの大和」を見に行った。
原作者の辺見じゅんは、角川源蔵の息女、いろいろ問題の多かった角川春樹の実姉にあたる。歌人としても著名な辺見じゅんの著書に「男たちの大和」がある。その本を原作として、映画造りをした、佐藤純弥監督の熱い思いが見事に凝縮されている。
角川春樹は「身銭を全部はたいて作りました」というこの映画、上映前から話題の多い映画であった。
総制作費26億円、企画の段階から20年の歳月をへて完成、世界最大最強と言われた戦艦大和の悲劇的な最期をどう描くか、真実を描くため、広島県尾道に原寸大に近い、全長190メートルにもおよぶ戦艦大和のセットを、6億円かけて作成した、などなど話題の多い映画であった。
20年前、大和を捜索して海底に潜ったという角川春樹は、海底に沈む大和の菊の紋章を、自分で撮影したという。彼がこの映画に賭ける熱い思い、それはいったい何であったか、大和が沈没してからちょうど60年、つまり終戦から60年の今年、この映画は公開された。
私たち日本人にとって、戦争の記憶が次第に遠のいていく、あの戦争を語る語り部も、どんどん少なくなっていく、そんな時代に生きる日本人にとって、この映画の持つ意味は大きいのではあるまいか。
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