新規投稿者 三木 伸哉
投稿日 06/7/17(月) 17:05:47
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「男たちの大和」とその時代 3
新兵へのしごき
海軍のモットーは「スマートで、几帳面、すばしこくて、負けん気が強い」これぞ船乗りの真骨頂と言われている。
海軍は甲板が戦場、何事につけて敏捷さが要求される。一人の失敗は全体の責任、連帯責任という名の下に制裁を加えられた。
私自身まだ小学4年の終戦前、軍隊歴のある20歳くらいの担任にどれほど、しごかれたか。もう日本は負けるということが、子ども心にも分かっていたが、担任は滔々と「日本は、いざというときには神風が吹く」と栄養不良のガリガリやせ細った子ども達に話していたものだった。
戦艦大和の甲板で上官たち
「今日は貴様たちを、この戦艦大和に値するような兵隊にする、ありがたく思え、一人ずつ前に出て、足をひらけ、手を上にあげろ」
新兵たちの尻に向かって、渾身の力を込めて棒を振り下ろす。中には気を失って倒れる者もでてくる。
「なんだ、こんなことで倒れやがって、なんたるざまだ」
海水をぶっかけてまたしごきが続く。
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