男4人のタイ訪問記 9ー1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/4/25(水) 14:55:05  返信も含め全削除

勤勉な猿のはなし
ガイドの説明でおもしろい話があった。じつに勤勉な猿の話である・
マレーシアに近い南方の椰子はほとんど猿を使って、実を落とさせ、車に積ませる話を聞いて、利口な猿、そして悲しい生涯に同情した。
 南方では椰子が熟したかどうかも猿に選別させ、完熟したのを地上に落下させる。やがてその作業が終わると、今度はトラックに椰子の実をきちんと積ませる、実に人間の7倍モノ作業量、猿サマサマである。ただし雄猿に限る。雄猿の方がタイの男性より勤勉で、一心不乱に作業をこなすという。
 
ここで気をつけなければならないのが、雌猿を遠ざけることである。決して男女同衾のような環境を造ってはならない。
一度その密の味を知った猿は、雌猿を恋しがり、もう仕事が手につかなくなり、働かなくなるという。これらの雄猿は、童の操を保ったママ、生涯を働き詰めに働き、儚い一生を終わるという。なにかもの悲しい話である。

タイの動物の多いのには驚く。バンコクに近い道路を走っていても、「虎出没注意」などと書かれている。そしてあのどう猛な虎の看板が大きく掲げられている。密林の森林には荷物輸送の象をはじめとして、サイ、ヒョウ、虎、インド野牛、水牛、テナガザルなどの265種の哺乳類、シャム猫はタイの原産であるし、毒蛇の多いことも周知のことらしく、50種以上の爬虫類、魚も600種、鳥類は900種以上という。雀は元気に暮らしているのであろうか。
 
沿海側の密林や湿地帯には、マングローブ、ラタン、コクタン(黒檀)シタン(紫檀)などの広大な熱帯雨林があったが、前述したように、次第にその熱帯雨林もパルプの原料として伐採され、大幅に縮小されてきた。
住処を失った象が反乱を起こして、人間に向かってきたという。あの知恵のある巨体、本気で凶暴性を帯びてきたら、人間は鉄砲で向かうしか方法がないであろう。それが国の経済的な発展とともに、動植物の共生ができない姿に変わってきているという。

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