満州今昔物語 11の2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 07/12/20(木) 07:09:21  返信も含め全削除
中国への派遣教師(社会科)との話から
平成19年の正月、同期派遣の若い教師と、札幌の喫茶店で次のような話をした。
「去年(平成18年)高校生の歴史教科書の未履修が社会問題となった。高校の
教科書の現代史は、ほとんどの学校で教えていない、というのは本当ですか。」
「本当です。歴史教科書は近代まで、現代は教えなくても良いのです。大学の入
試に関係ないから。」と、眉を曇らせながらの表情。
高校で現代史を扱わないから、大学側で入試問題から外しているようである。
日本の今の若者が世界史の現代史を知らないのは当たり前になってしまった。
何と言うことであろう。そして驚くべきことに、現代史を教えるときには、社会科の教師として、どんな思想を持っているか、どれだけ本当の歴史に触れて教えるのか、社会科の教師の人間そのものを調べられるようになり、それから現代史はつとめて触れないようになったと、彼女はいう。
家永裁判は国際的に恥ずべき裁判である。そもそも教科書裁判そのものが国際的
に恥ずべき裁判であるが、この裁判の頃から日本の高校の社会科では、現代史を
扱わないということになってきたようである。
このような現代史を学ばない若者が多くなり、その結果、日本の中国侵略や朝鮮
をはじめとして、東南アジアの人々への与えた苦しみを初めて知り、統一協会の
教祖の文 鮮明のお話に、「ああ日本の国は、かつてこんな苦しみを韓国の人たち
に与えてきたのか」と父祖の蛮行の贖罪の気持ちから、統一協会の信者になった
若者も多いという。心配なのは為政者の中にも、日本がかつて東南アジアにおい
てどんな恥ずべきことをしてきたかを知らない世代が増えてきたことである。

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