日本の旅とその歴史の背景 5(宗谷岬)の1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 08/5/27(火) 08:54:30  返信も含め全削除

札幌に住む者に宗谷岬は遠い
この年になるまで、稚内、宗谷岬には2度しか訪れたことはない。本州に住む人にとって、北海道は遠いと思うように、札幌に住む者にとっても稚内、宗谷岬はきわめて遠いところである。用事が無ければ、めったに訪れることはない。
 12年前と昨年、夏の真っ盛りこの地を訪れた。
宗谷岬、日本の最北端、いつもこの岬に、船村徹作詞「宗谷岬」が流れている。
「流氷とけて 春風ふいて ハマナス咲いてカモメも啼いて 遙か沖ゆく外国船も、煙も嬉し宗谷の岬」

しかし北海道の南端の「襟裳岬」は、あの森進一の歌声は一切きこえない。襟裳岬に住む人には、「襟裳の春は何もない春だよ、、」と歌われるのは、我慢できないのであろう。癪にさわるのである。「襟裳の春は何もない」のだから、観光協会としては、まことに困るのであろう。
宗谷岬の広大な南側の斜面は宗谷丘陵と呼ばれている。昨年夏、甥の車にわたしたち夫婦は同行した。突然道路をさえぎる鹿の出現に驚きながら、やがて広大な丘陵にでた。夕日が沈むときであった。宗谷牛と呼ばれる茶褐色の牛が、群れなして草をはんでいた。何百頭いるのであろう。夏の間は野放し、帰る牧舎らしい建物もなかった。このような大景観は北海道でも珍しい。富良野のラベンダー、美瑛の丘も美しいが、北海道人にとってもあまり訪れたことのない宗谷丘陵、まさに隠れた大景観というべきであろう。ぜひ車でこの丘陵地帯を横切ることをお勧めしたい。できれば晴れた利尻岳も見える夏の日が好い。

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