モンゴルの大草原にて2の2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 10/9/11(土) 13:51:53  返信も含め全削除
弓矢、槍は売っていなかったが、剣のオモチャのようなモノであるが、これを使い方一つで凶器になる。土産物になるかどうかを尋ねてみた。
「これはお土産に一番買われますよ、きれいな細工がしてあります」と言っているようだ。鞘のところを誇らしげに見せている。
そうだ「これを買おう、そしてこれを床の間に置き、賊が侵入してきたら、刃渡り4寸を抜いて、相対することにしよう。」懐と相談しながら3振り買うことにした。イイ買い物をした。きっと留守をあずかっていた女房殿は「見事なお土産だね、ところで、これをどうするつもり」と聞くかも知れないが。

辺りに夜の帳が降りてきた。地平はるかのパオの入り口に、ランタン風の灯りが見える。草原を渡っていく風ももう冷たい。モンゴルの秋である。セーターを出して着込んだ。夜空を眺めた。まさに満天の星々の饗宴であった。
 少年時代、斜里岳の山頂から眺めた星も素晴らしい景観であった。ナポリで見た夜景の星も素晴らしかったが、どこの星空よりも鮮やかに、まさに星が降ってくる大景観であった。澄み切った夜空に星座が頭上に広がっていた、一面に。

還暦過ぎてこんな澄み切った夜空を眺めることの幸せを感じながら、しばらく夜空を眺めていた。やがて広場のマイクのから甲高い中国語が聞こえ始めた。ロシア人はじめ欧米からも賓客がやってくるから、「皆さん拍手で出迎えましょう」と言っているようだ。日本からの飛び入りは賓客には入っていないようだ。

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