2no2
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 10/9/27(月) 12:47:57  返信も含め全削除
「坂の上の雲」のなかで司馬遼太郎は、乃木希典をどう評価しているか、始めてこの本を手にしたとき、あまりの評価の低さに驚いた。
私の記憶では、明治時代を代表する陸軍軍人、海軍の東郷平八郎とならんで、陸海の聖将といわれた人格高遠な人物という思いが、頭にすり込まれていた。
しかし乃木がとった指揮は、満州軍総参謀長の児玉源太郎を困らせる指揮であったと言われている。

日本の精神主義無策が、多くの戦死者を生んだ 
203高地の攻略要請にたいして、それを無視し銃剣突撃を続けさせた。そのために無益な戦いをつづけ、多くの戦死者を、屍累々ときづくような結果を引き起こしたのであった。
それ以上にこの作品で低い評価をしているのは、伊地知 幸介(いじちこうすけ)であろう。彼は乃木第三軍参謀長、海軍が銃砲を貸すと言っても、かたくなに断り、砲台がならび、機関銃がその銃口をみせている近代的な要塞をまえに、ただ闇雲に銃剣で、「突撃、突撃」をくりかえしていたのであった。

総参謀長児玉源太郎から、この伊地知 幸介に、
「司令部の無策が無意味に日本兵を殺してしまった。貴公が殺しているのはロシア兵ではなく、日本兵だ」と怒鳴ったという。

返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.