回想中国 14「瀋陽からの機中で1」
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 11/4/25(月) 06:19:22  返信も含め全削除
回想中国 14「瀋陽からの機中で1」
中国人女性と結婚したい
 2000年6月、1年ぶりで札幌へ帰る時のことであった。瀋陽の空港で私のすぐ後に、私と同様、トランクを全部開けさせられて(私のトランクには鉄砲が入っているだろうとの疑い)、中身を調べられていた日本人男性が、偶然にも機中で私と隣り合わせになった。

 離陸してから、お互いに名刺を交換しながら自己紹介をして、「中国へ来たのは観光ですか、お仕事ですか」と言う話になった。
「ああ、大連で日本語の先生をしているのですか。ご苦労さんですね。私は中国へ嫁さんをもらいにきて、話がまとまり今帰るところです。」と声が弾んでいる。
68歳になるという彼のやや憔悴している顔ではあるが、中国の40代の女性と再婚することになった歓びが、顔にあふれているように見えた。
 68歳になっても結婚しようという、しかも国際結婚しようという、その心意気にまず圧倒された。
「どうして日本人と、再婚しようと思わなかったのですか」
「日本人の女は計算高いし、性格がきついですからね」の言葉に、一瞬耳を疑った。

返信 1 三木伸哉  投稿日 11/4/25(月) 06:20:14  削除
「妻に先立たれてから、二年しか経ちませんが、再婚することにしましたよ。息子達はみな反対してますがね、私の人生ですから。会社は息子に譲って、いま会長の職に在りますが、年間1800万円の収入があります。嫁をもらうのなら中国美人がイイ。なにしろ男を大事にしてくれますからね」
 ああ分かっていない、何も分かっていない。男を大事にしてくれる、計算高くない、性格がやさしい。これは大和撫子であって、中国女性は違う人が多いのだ。

「可愛い女性だからとりあえず、持っていった金は全部上げてきましたよ。20万位ですが。喜んでいました」
「それはそうでしょう。それで、その女性は一人で日本へ来るのですか。」とたずねると、「離婚して子供が一人いるけれど、今中学生だから、いずれ日本へ来るでしょう」という。

 ああ、そのうちに日本人の金持ちのジサマと結婚した、輝かしい中国女性の一族郎党がどっと日本へやってくるかもしれない。
 そして今度は周旋人の話になった。日本と中国の結婚紹介の仲立ち人が金を取るのが気に食わないと言う。
「それはビジネスだからしかたないのですよ、それより、いまにあなたを頼りに、中国人の親戚一族が、日本へどっとやってくるかもしれませんよ」と、言わずもがなのことかもしれないが、後学のために、会社を継いでいる息子さんのためにも、釘をさしておいた。(つづく)
 

返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.