回想中国 25 結婚式に参加して(1)
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 11/6/28(火) 06:38:21  返信も含め全削除
回想中国 25 結婚式に参加して

昨今結婚事情
  中国は昔から売婚の慣わしがあった。70年代まではお互いが同意すれば、職場で簡単な結婚式を挙げて、会社が手配してくれたアパートに住むだけという、質素で簡単なものであったようであるが、最近は売婚の習慣が復活してきたようだ。つまり結婚するのに新婦側は多額の金品を受け取るという習慣である。
 今まで苦労して育てた娘を、ただで差し上げるわけにはいかない、ということがその制度の復活らしい。多額の金品とはケースバイケースだが、数千元から数万元というところらしい。 だから男達は恋人を捜す前に貯金をはじめる。恋人が出来てからでは遅いという。
 
若い男性が結婚前に貯金をしても、金額としてはごく僅かなものに過ぎないであろう。しかし中国の男性は、好きになった女性と結婚するために、必死に働き金を貯め込む。健気といえば健気であるが、質素な生活に甘んじながら、倹約の生活を送るその姿はいじらしい。
 

返信 1 三木伸哉  投稿日 11/6/28(火) 06:39:11  削除
 思い出すのは、山崎  豊子の「大地の子」である。主人公、陸 一心は、妹の明子と離ればなれになって、30年後、その妹と長春の郊外で再会した。その時、もう妹は重篤の身であった。彼女は幼少の時から貧しい農家の娘として育てられたが、その農家のウスノロの息子と結婚させられて、牛馬の如くこき使われて30数歳で儚い命を終える。
 日本人の残留孤児を描いて、我々日本人に深い感銘を与えた出色の小説であるが、これは、山崎 豊子のフイックションの世界といっても、3年にわたる現地調査の末、実態に即して描かれたものである。戦後の離散した家族が、中国の各地で、このような末路を辿った女性はどれほどの数に上るか分からない。 
 つい最近まで中国の女性は、貧しい家庭であればあるほど、幼少の時から婿になる男性が決められて、夢も希望もない一生を終わる女性が多かったという話しである。

 改革開放の時代から中国の女性の目は開かれた。特に女性の社会的な進出はめざましい。男女同権などというものを通り越して、まさに結婚した男性は、女性の下僕のようになっていることが多いという。
 ほとんどの家庭は共働きである。夫婦二人でやっと生計を維持できるというのが、中国の一般的な家庭である。女性の社会的進出がめざましくになるに連れて、家庭での立場も逆転したようである。夕食はほとんど夫が作るのが一般的になっているとか。そういえば買い物のビニール袋を下げて、黄昏時を帰っていく男性の何と多いことか。
 それでは女性は何をしているのだろうか。男性が夕食を作り女性は夕刊を読んでいることも多いという。

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