男4人の台湾訪問(台湾の今昔) 4
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 11/8/21(日) 05:50:15  返信も含め全削除
男4人の台湾訪問(台湾の今昔) 4 (台湾の動植物のこと)
北回帰線を挟んで南北に広がるサツマイモの形をした台湾。2日目は台湾の新幹線にも乗ることができた。日本の技術を取り入れて広い規格の線路。ゆったりとリクライニングをおろして車窓を流れる1時間半ばかりを楽しんだ。
 台湾諸島と澎湖島周辺の77の島々は、北回帰線を挟んで北と南の二つに分かれる。台湾は52%が森林でおおわれており、高地には松、トウヒ、ツガ、ヒノキが植生している。
比較的低い山地にはアカシア、チーク、ビャクダンの群生があるという。
 
山間部には蟻を常食とするセンザンコウという日本では見られない動物も生息し、イノシシ、熊、ヒョウ、サルなどはどこにでも見られるという話、タイで聞いた猿の話は面白かった。
怠けがちなタイの男性に代わって、トラックに荷積みするヤシの実の整理整頓はすべてサルに任せた。勤勉実直なオスサルは、ヤシの木をゆすぶって、ヤシの実を落下させ、それをきちんと整理して積み上げる。ほとんど人間の手を煩わすことなく、その作業は続けられていた。

しかしあるとき、メス猿が迷い込んだ。もうヤシの実どころではなくなった、すっかり恋の季節が亜熱帯地方で、年から年中続いてしまった。勤勉実直なオス猿は職場を放棄して、愛情交換に忙しい日々を送った。
鹿や山猫も生息するという。鹿が増えすぎるという話はないのであろうか、豹や熊によって生態系が維持されているのかもしれない。

返信 1 三木伸哉  投稿日 11/8/21(日) 05:51:01  削除
ビンロウの話
バスで山間を走ると、椰子の木を小振りにしたような、樹木が多い、植林したのか自生したのか、椰子の大きな葉陰に小さな実をつけている。何やらおいしそうだ。好奇高齢者は添乗員の方に聞いた。
「ほとんど自生したものですね、現地の人は食しますが、観光客の人には薦めておりません」
「どうしてですか、台湾人が食べられて、観光客には食べさせないのですか」
ますます好奇心旺盛になった高齢者は、一口、口にしたかった。バスは停車した。前の座席の刺青を入れたお兄さんが買ってきた。物欲しそうにしている態度がわかったのか、
「食べますか、よく噛み砕いて、ドロドロの赤い血のようなのが出ますよ」言われたように控えめに音をさせてしっかりと噛み砕いた。30分もしたであろうか。全身が熱くなってきた。

18歳の時、青大将をブツギリにして食した時の、あの興奮作用はなかったが、覚醒効果があるのであろう、売り子の娘の姿も刺激的であった。裏商売があるのかもしれない。
オランダの統治時代、もう300年も昔であるが、オランダは原住民の各集落で選出された長老たちを、毎年一回集めて、オランダに対する忠誠を誓わせた。その時覚せい作用を発揮するこの「ビンロウ」の苗木をオランダに進呈したそうである。
それから長い年月は経過している。ビンロウはもう全山いたるところに自生している。オランダ人に寄贈したこのビンロウの木は台湾全土に茂っているように見られた。

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