新規投稿者 三木伸哉
投稿日 12/2/20(月) 14:48:22
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五味川純平の作品と時代背景 8
五味川純平の最高の傑作は「戦争と人間」であろう。「人間の条件」でかなりの印税が入った五味川は、次の大作の構想をねった。先日札幌中央図書館で、三一書房から出版された「戦争と人間」の第一巻を手にしてみた。
奥付を見ると一九六五年二月二六日第一刷とかかれている。六〇年安保から五年経過している。書籍はボロボロに擦り切れていて、憑かれたようにして読み漁った人たちが多かったのであろう。
もうすっかり色あせて、セピア色の新書版になっていた。しかし「人間の条件」6巻の3倍ものボリュームである。この本を読み始めたら何も手につかなくなるであろう。一巻だけを借りてあとは、もう一度レンタルの映画を見ることにしたい。
「戦争と人間」の作品について
ともかく「人間の条件」が売れて、五味川は次のこの大河小説「戦争と人間」の構想を練った。大長編である。
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