新規投稿者 三木伸哉
投稿日 12/4/17(火) 16:40:49
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中国のいま、最新事情 9
パパたちへ愛人の逆襲が始まった 2
この「二奶」文化というのが中国に出現したのは、ケ小平が改革開放に舵を切った、30年前にさかのぼる。広東省の珠海、深圳、仙頭や福建省の厦門が経済特区に指定されると、
香港、台湾からの投資が始まった。彼ら香港人や、台湾人が、周辺の貧しい農村からでてきた若い女性を2号にしたのが始まりである。特に香港と隣接している深圳がもっとも多いといわれている。大連でも私の住んでいた当時(10年前)でも、日本企業が2400社あり、市街地から50キロ離れたところに経済特区と言われる地域があった。
その深圳のある村には、人口がわずか3,300人程度であったのが、経済特区になってからは、他の省から流入してきた人口も含めて65,000人にもなったといわれている。そのうちに「二奶村」という地域まで出来上がったという。日本語に直せば、「愛人村」ということになろう。正妻は遠くに住まわせて、この「二奶村」に愛人との生活を楽しんでいた経営者や役人も多かったという。
ところが中国経済に陰りが見え始めた昨今、バブル崩壊の兆しがはっきりしてきて、愛人関係を清算せざるをえなくなったパパたちは、彼女たちとの縁を切り始めた。
高級マンションから、彼女たちの姿が消え始め、地域経済も、中国経済を引っ張る一翼でもあったこの「二奶」文化が、崩れだした。
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