中国のいま、最新事情 10no1
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 12/4/18(水) 09:39:54  返信も含め全削除
中国のいま、最新事情 10
台湾の総統選挙の結果と、中国人の関心はどこにあったのか

注目された台湾の総統選挙の投票結果は、馬英九氏が、対立候補の女性候補を得票数で6%ほど上回り再選された。国民党の馬英九氏の得票率が51.6%、民進党の蔡英文氏は、
45,6%、そのほかの少数党の得票数になった。
台湾国民は今までの政権の存続を願い、新たな独立国家の道を選ばなかったことになる。

この数年、胡錦濤政権は台湾との友好路線を深めていた。飴を送り、鞭は与えなかった。中国と台湾の航空路線は550本にもなり、日本と台湾の路線より多くなった。中国人の台湾訪問の数は、日本より多く、年間160万人を超した。
経済的な支援も多く、台湾は恩恵を受けたが、一般庶民にしてみれば、富裕層だけが潤い、庶民には関係なく、そのうちに中国に飲み込まれてしまうのではないかという、不安な気持ちも抱いている人たちが多いといわれている。

私が大連の大学の「日本事情」の授業の中で、東アジアの地図を示しながら「ここは日本、ここに台湾がありますね」と言ったとたん、学生たちは「そこは中国です」と反応した。
もちろん「台湾という独立国である」とは言っていないが、もし「台湾という国」とでも言ったなら、学級委員長から大学の共産党幹部に報告されるシステムになっていた。


返信 1 三木伸哉  投稿日 12/4/18(水) 09:40:51  削除
馬政権の対中国の方針は、今までと同じように、
〇独立せず 〇統一せず 〇武力行使せず の3つに集約される。台湾が中国に併合されるのではないかという情勢はしばらく無風状態、ドンパチも起こらないと予想されている。

中国の市民が、この選挙へ異常な関心を示した
いまでは中国人の人口が13億5千万人と言われる中で、インターネット人口は約5億人、
ツイッター人口は2億人といわれている。彼らは選挙戦終盤からツイッターへの書き込みが多く、「台湾は素晴らしい公民の授業を見せてくれる」「国民の選挙で総統を選挙で選ぶという民主的な方法にあこがれる」という、書き込みも多くあったという。

馬英九も蔡英文も全力で選挙戦に戦う姿が感動的で、中国の官僚が権力をふりまわす現状を批判し、中国の官僚も見習ってほしいという書き込みもあるという。
意見を交わし合う中国人のツイッター(中国語で「微博」)の発達により、民主制度そのものへの理解と関心が深まっているという。専制政治が幅を利かし人民を押さえつける時代は、しだいに影を潜めていく時代がやってくるのであろうか。
東日本の大震災には、台湾の義捐金が他国を圧倒していたという事実を、改めて書いておきたい。同じ植民地であった中国や韓国とは支配後の怨念の度合いが違っていた。

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