中国のいま、最新事情 12no1
新規投稿者 三木伸哉  投稿日 12/5/4(金) 09:20:50  返信も含め全削除
中国のいま、最新事情 12
膨大なゴミの山、汚染された有害物質が河川に沁みこむ

中国を旅行中、西安の中国人の先生と、車窓展望を楽しみながら、広大な大地を走る軟座の列車に乗っている時であった。駅弁を食べ終わった後、その中国人の教師が、窓から弁当箱を投げ捨てた。一瞬目を疑った。
日常茶飯であるからそうした行為も、あたりまえのように行われているのであろう。私は窓を広く開けて、車外の線路わきを見つめた。夕食時の弁当ガラが、一条の線となって続いていた。

今日(1月21日)の朝のNHKの放送は、中国のゴミ事情を報道していた。地方政府がこのような住民生活を管理しているから、胡錦濤のひきいる中央政府の範疇ではない。すべて北京政府、上海政府、大連政府という、それぞれの地方政府が所管している。
NHKの報道によれば、北京の大学の王君という学生が、北京のゴミ捨て場をカメラで収めたものを、学生たちに映写して、その実態を告発していた。

返信 1 三木伸哉  投稿日 12/5/4(金) 09:21:35  削除
学生たちは初めて目にするような表情で、唖然としていたが、その不法投棄のゴミの山から、人体に有害な物質が河川に流れているということに、心が寒々としたのであろう。その河川水が生活用水になり、学生たちの体に有毒なものとなって蓄積されるからである。
これは地方政府のいい加減な行政のツケが、後世の中国人に大きな害悪を流していくことになる。

またこれを取材していた王君が、清掃業者から狙われたり、発砲を受けたこともあるということであった。私も何回もこのような現場を見たことがある。大連監獄の周辺を散歩していたとき、巨大なゴミ捨て場があった。悪臭を放っているその周辺を歩いて、そのあと監獄も見学しようとしたが、望楼から銃を下げた衛兵が、じっとこちらを見ていたので、一発ズドンとやられはしまいかとその場を切り上げた。

しかし日本でも同じような不法投棄が山ほどあることは事実。私の住んでいる西野の霊園
の山林には、使い古された家電が捨てられている。ごみを捨てるには金がかかる時代、冷蔵庫などの大型ごみは、4000円くらいかかるからであろう。不法投棄はあとをたたない。札幌市の財政負担も半端なものではないであろう。ただ中国とは違うのは公害の監視の目が、つい30年前とは違ってきたことであろう。

世界第二の経済大国になったが、19世紀からの清朝の没落の影が、まだ中国人の生活の心をむしばみ、引きずっているように思う。このシリーズの冒頭に掲げた「中国人の道徳の回復」を達成することは至難である。これを解決する道筋が強調されたのであった。

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