新規投稿者 三木伸哉
投稿日 12/9/12(水) 06:19:14
返信も含め全削除
中国のいま、最新事情 15
広東省の小さな村に大事件―村人の手で選挙で村長を
広東省といえば、日本に近い経済特区として改革開放時代、一番先に経済的恩恵を受けたところである。改革開放から30年、大富豪の誕生から貧民、大貧民に階層分化が激しくなった中国では、いつも人民の蜂起が見られたが、最近はニュースにもならない。
しかし昨年一年だけでも9万件の抵抗運動が起きていた。
今度起きたことは、新しい中国になって(1949年以来)まさに画期的な事件である。
事の始まりは、村の書記(一番偉い人)が、ある農民の土地を取り上げ、耕作できないようにしたばかりか、抵抗したために牢に入れたことから始まった。村人たちは日頃の共産党の施政にフンマンを持っていたことはもちろん、貧しい農民層が、ますます身の置き所がなくなっていき、役員や特定の階層だけが富を収奪することに我慢が出来なかった。
ますます膨れ上がる抵抗者、人民解放軍が出てきても火に油、困り抜いた省の幹部が出てきて、「皆さんの望むように収束します」と約束した。
「さあどうする。選挙でこの村の村長を決めよう」ということになった。なにしろ選挙なんかしたことない。お上がいつも決めてくる村長に従ってきたのであった。
|